お知らせ
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名古屋にも誰もが利用できる産後ケアを!
産後ケア・ヨガインストラクターの長野奈美です。
名古屋市天白区で、2017年より産後ケア教室を開催し地域の産後女性の心身の健康をサポートする事業を続けております。
「名古屋にも誰もが利用できる産後ケアを!」という目標を掲げて、この秋にチャレンジするアンケートや意見交換会について、みなさまのご協力をいただきたく考えております。
名古屋市ではおおむね産後3ヶ月までの方を対象に、宿泊型、通所型(デイケア)、訪問型という3つの形で、市と委託契約を結んだ医療施設や助産所で行われています。
内容は、母の健康管理、授乳指導や沐浴指導、育児相談などの、心身のケアや育児のサポートです。
が、しかし…
産後ケア教室で出会う参加者さんは、産後3−4ヶ月ぐらいの方が多いですが、産後直後に利用した事例をあまり聞くことがありません。
理由は、家族で誰かがケアできると利用要件から外れるから、ということです。
夫が育休中、自宅で過ごしていても実母が通いで手伝ってくれる、などの環境だと利用できないと判断されるようです。
名古屋市の産後ケア事業は、他地域に比べてまだまだ遅れているという指摘があります。
記事後半で書いていますが、東京などの地域では、もっと誰もが気軽に利用できる行政サービスとなっています。
今年6月、妊娠中のカップルを対象にした「緑天白マタニティフェスタ」を開催しました。
その中でより詳しく、妊娠中から産後の心配ごとを聞いていくと
・夫は育休をとれずに実家にも頼るけど、実母も介護がある
・上の子のケアがあるから、休めるか不安
・初めての出産育児で不安だらけ
など、「不安の中でもなんとか出産して育児していかなくちゃ」という方が多いことがわかってきました。
実行委員メンバーで話し合いをする中で
名古屋にも制度としてある産後ケア事業を
もっと妊産婦さんが安心して産後を過ごせるものになるように、リアルな声を集めて、拡充や改善の提案をしていこう!
という考えが固まってきました。
10/7(月)から11月末日まで、名古屋市在住の産後1年未満の方を対象に、アンケートを実施いたします。
目標は200回答です。
質問項目は、主に
・産後のサポート体制の状況
・産後の心身の不調・育児の困りごとと、支援の有無について
・産後ケア事業の利用状況
です。
12月に産後の方と、行政担当者、子育て支援者との意見交換会を実施予定です。
アンケート結果を提示するとともに、行政担当者からの事業の今後の展望などもお聞きできるように、各所に働きかけていきます。
ぜひアンケートにご回答ください。
今回の産後に困りごとがあったり困難な事態に直面した方も、その経験を行政に伝えていくことで、次に産後を迎える人の環境がよくなるかもしれません。
その他地域にお住まいの産後の方へ。
ぜひ「うちの地域の産後ケアはこんなんですよ」という情報をお寄せください。
また産後から少し時間が経っている方、子育て支援に携わる方など、産後ケアに関心がある方は、ぜひご意見をお寄せください。
12月の意見交換会への参加希望も受け付けております。
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以下、名古屋市の産後ケア事業についてを簡単にまとめたものになります。
9/25付の中日新聞朝刊では、名古屋市の産後ケア事業の現状と、来年度以降の展望についてが書かれていました。
記事のポイント
・名古屋市の利用状況は、出生数に対する利用者の割合は2%程度の316人
・名古屋市の利用要件は、以下すべてに当てはまる人
1)心身の不調がある人
2)育児に不安のある人
3)家族から十分な援助を受けられない人
4)母子ともに感染状況にない、医療的ケアが必要がない人
・利用料は、宿泊型(1泊2日利用)で2万2040円(世帯収入が730万円以上の場合)
・2025年度から利用要件の緩和や、利用料金の見直しがされる予定
最近知人が「デイケアで産後ケアを受けてきたよ!」とSNSで投稿してきた東京都練馬区と名古屋市について比べてみました。
1)練馬区は妊娠中から手続きができて、産後は産後ケア施設に連絡をするだけ
練馬区の場合…
①オンラインで申込する
→②利用承認書が届く
→③事前に施設のオリエンテーションを受ける
ここまでを妊娠中にしておくことができます。
産後は、利用日を決めて、施設に直接連絡をして申し込みをするだけで、利用することができます。
これに対して名古屋市の場合は
産後に
①保健師との面談(保健センターにて)や家庭訪問
→②利用調整(要件に当てはまらない場合はお断りする場合もある、と明記されています)
→③事業者から連絡が入り、サービス利用ができる
という流れになっています。
2)利用料に差がある
練馬区
名古屋市
こう見ると、名古屋市の産後ケア事業はまだまだ利用料も高いですね。
ぜひアンケートにご協力ください。
今回の産後に困りごとがあったり困難な事態に直面した方も、その経験を行政に伝えていくことで、次に産後を迎える人の環境がよくなるかもしれません。
その他地域にお住まいの産後の方へ。
ぜひ「うちの地域の産後ケアはこんなんですよ」という情報をお寄せください。
また産後から少し時間が経っている方、子育て支援に携わる方など、産後ケアに関心がある方は、ぜひご意見をお寄せください。
12月の意見交換会への参加希望も受け付けております。
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